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南極の図書館

ペンギンが寝ていた…。

坊や哲より。「うらおもて人生録」

はてな年間100冊読書クラブ2冊目「うらおもて人生録」

はじめに

読んだ動機はid:finalventのこちらから。
ちょっとまいったなこれ - finalventの日記
スゴ本のDainさんもそうらしく、これを見て買った人は多いんじゃないかなと。
ハタチのわたしに読ませたい「うらおもて人生録」: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
ちなみに、私は買ってみるまで著者が雀聖「阿佐田哲也」だと知りませんでした。

要約

まずは「何事も表裏一体であるよ」ということ。
勝ったら負けが来るし、負けたら勝ちが来る。
自分の欠点は、ひっくり返すと長所にもなる。
それに、全勝するってことは、そこから全敗もする。
まずは原則としてそうなんだよ、と始まり、どう生きればいいのかを話してくれる。

内容

著者が劣等生として生きてきた中で、同じ劣等生諸君に人生の話をする、という内容になっている。


まずは、悪いところも含めての「自分のフォーム」ってのが大事なんだよ、と教えてくれる。
短期的な成功ではなく、長い目で、ずっと9勝6敗でいけるような、そんなフォームを作るのが肝要だよ、と。
なんで9勝6敗かというと、例えば15連勝したとして、それはフォームで勝ってるんじゃなくて、それ以外のものを使ってるから。
ずっと勝ちっぱなしなんてことはなく、反作用というのは絶対に来てしまう。
そのときに「フォームを崩し」ちゃって、ダメになっちゃうんだよね。
それは麻雀でもそうだし、人生ってのはどうもそうらしい。


それに、敵にするにも14勝1敗みたいなタイプなら、1勝14敗にするのはそんなに難しくはない。
でも、上に行くほど9勝6敗ばかりになってきて、そんな連中を負けさせるのは本当に難しいんだ、と言う。


…と、少し書いてみたけど、これは本の種類としては「感じる本」だから、なんとも内容は伝えにくい。
例えば「人を動かす」と同じ種類なんだけど、要するになんなの?って言うと、とりあえずまとめることはできる。
でも、それが言いたいわけではないんだよね。
「何事も表裏一体であるよ」っていう本ですよ、というと間違ってないと思うんだけど、やっぱり読んでもらわないと通じない。

終わりに

なので、ひとつ私の好きな箇所を引用させていただき、本エントリをしめよう。

P314
それで、小学校の時なんかを思い出すんだけれども、クラスの中で、一番楽しそうに、楽々と日を送っているのは、成績のよい子なんだな。
怠けて遊んでいる子じゃないんだ。
不思議だね。俺なんか劣等生だったから、身にしみて感じているけれど、怠けて、自分の好きなことばかりやっていて、それはそれなりに面白いんだけれども、なんだか気が晴れないね。
晴れ晴れとしている優等生が、どうも羨ましい。
それで俺もあんなふうに晴れ晴れとしてみたいと思っても、怠けちゃったあとじゃ、追いつくのは大変なんだね。
チェッ、学校の成績ばかりが尺度じゃねえや、といったって、それは攻めこまれた者のいうことだからね。

うーんなるほど。
「攻めこまれた者のいうことだからね」と、つまり、何事も「先」を取らなきゃいけないということだろう。

勝負なら、先勝しなきゃ勝ちづらい。
それに人生ってのはだいたい五分五分なんだから、くだらない負けとかくだらないエラーってのは避けなきゃいけない。
これらは本書で何度も書かれている。


ただ、劣等生というのはそれができないから劣等生なわけで、ではそんな劣等生はどうしたらいいのか。


上記のとおり、著者は劣等生で、本書は劣等生のために書いてくれたものだから、話を聞いてみたら良いのではないか。
「20歳までに読みたい」と言われてるけど、20歳までに本書に出会うのはなかなか難しい。
まだ読んでない方は、今どうぞ。