南極の図書館

ペンギンが寝ていた…。

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「スティーブ・ジョブズ2」読了

ジョブズ熱もいくらか冷めた頃ということで、書くには良い時期かな。 スティーブ・ジョブズの自伝『2』について。 『1』ではジョブズの幼少時代からネクストまで、主に人間性について書かれていた。 『2』ではアップルの復帰から、ジョブズの成し遂げた多く…

『風の歌を聴け』村上春樹

ストーリーは、Wikipediaによると『20代最後の年を迎えた「僕」は、アメリカの作家デレク・ハートフィールドについて考え、文章を書くことはひどく苦痛であると感じながら、1970年の夏休みの物語を語りはじめる。』というもの。 私はAmazonにある(たぶん正…

「スティーブ・ジョブズ1」読了

1を読み終わった。ジョブズの伝記ではあるが、私はウォズニアックが出てくる度に興奮した。 残念ながら、後半ではウォズはほとんど出てこない。その役割はジョン・ラセターが代わって引き受ける。 大きく見ると、前半はウォズのパトロンとして、後半はラセ…

「スティーブジョブズ」を読みはじめた

とても良い本だと思う。雰囲気としては「福翁自伝」のようだと感じる。 常識や決まりなどには捕われず自分がやりたいことをやる。その快活さと大きな志とが、福沢諭吉にも、ジョブズにもある。 読んでみて、私が意外だなと思ったのは大きく二つ、まずは「天…

「リファクタリング」の完全読破。その8、7章後半

前回に引き続き、7章の後半。 8月に読み終わる予定が、もう10月も中旬に。 委譲の隠蔽(P157) カプセル化は、唯一のとは言わないまでも、オブジェクト指向技術の鍵である。 class Client... //before _manager = john.getDepartment().getManager(); //after …

「リファクタリング」の完全読破。その7、7章前半

7章は2回に分けて。今回は前半部分について。 第7章 オブジェクト間での特性の移動 オブジェクトの設計において根幹をなすのは責任をどこに配置するか。 しかし、ファウラーでも「責任を初めから正しいところに配置することができません。」と言う。 後か…

「リファクタリング」の完全読破。その6、第6章後半。

前回は「第6章 メソッドの構成」から『総論と「メソッドの抽出(P110) 」「説明用変数の導入(P124)」』について書いたので、今回は残りの項目を。 大きなものは「メソッドオブジェクトによるメソッドの置き換え」くらいで、あとは項目名のとおりという印象。 …

「リファクタリング」の完全読破。その5

今回からカタログに入る。第6章は内容が多いので2回にわけて。 今回は、総論と「メソッドの抽出(P110) 」「説明用変数の導入(P124)」をしっかりと。 第6章 メソッドの構成 総論 下記の通り重要な章。いくつかの項目を除けばクラス階層の変更が不要なので、や…

「リファクタリング」の完全読破。その4

今回は第4章と第5章。この次から、いよいよカタログに入る。 第4章 テストの構築 多分ここが、古いということで一番割を食ってる箇所。 JUnitの説明などは、今は他の本を読んだ良いと思う。 所々出てくる、今読んでも色褪せないなと思う部分だけ引用する。 …

「リファクタリング」の完全読破。その3

帰省などで間があきましたが、今回は第3章。8月中の読破を目標に。 第3章「コードの不吉な匂い」 テーマは、いつリファクタリングを始めていつ終えるか。 (P76) ここではリファクタリングの必要を示す不吉な兆候について説明していきます。 インスタンス変数…

「リファクタリング」の完全読破。その2

ソフトウェアシステムはほぼ間違いなく、汚く滅茶苦茶になってしまうことに気づいたからです。 最初はプログラマの心のなかでけがれのない水晶のように輝いていた設計が、時間が経つことで劣化し、悪くなった肉のように腐敗していきます。 1年前に構築した、…

「リファクタリング」の完全読破。その1

ファウラーの言わずと知れた名著だけど、私は15章構成のうちカタログ部分(第5章〜第12章)を今まで読んでいなかった。 理由としては、やはり古いこと、そんなに難しい内容では無いこと、リファクタリングの思想という意味では理解していたこと。 ホントに古…

大局観(羽生善治)

書店をうろうろしていたら目に入ったので。 2011年2月10日初版、4月20日に四版なので結構売れていると思う。 はじめに いったん本書の感想を書いたところ、格言集のようになってしまった。 「折り目」を付けたページを読み直し、それを順番に書いていったか…

回転木馬のデッド・ヒート(村上春樹)

動機 動機は、私が日頃から影響を受けているid:finalventのこちらを見て。 finalvent 長期というなら聖書かな。あまり本という感じはないけど。小林秀雄「考えるヒント」もなんども。村上春樹「回転木馬のデットヒート」なんかも。“@kazu_yama1003: @finalve…

Rubyの複数バージョンを共存させるgem。rvmとpikについて

先日から「Rubyベストプラクティス」を読んでいる。 これは確かに中級者向けで、左手に「プログラミング言語Ruby」を開きつつ読んでいる。(読んでみたら本書内でも勧められていた。) 「対象読者」にある下記の記述は本気である。「メタプログラミングRuby…

プログラマが知るべき97のこと

前回書いた通り、オススメの一冊。 今春“プロ”グラマーになる人が、あと1週間で学ぶ3つのこと(+1) - holyppの日記 見出し ・私の選んだ2つのこと ・プログラマーの考え方になる 私の選んだ2つのこと 本書の内容について。 テスト、デプロイ、レビュー…

今春“プロ”グラマーになる人が、あと1週間で学ぶ3つのこと(+1)

元記事はこちら。 今春“プロ”グラマーになる人が、あと1週間ですべき7のこと | Act as Professional - hiroki.jp by HIROCASTERシリーズ化? 今春サーバを触っていくのにびくびくしてる人が1週間ですべき7のこと - カイワレの大冒険 今春“組み込み”プロ”グラ…

一番いいSFを頼む「星を継ぐもの」

本エントリにはAmazonの商品説明以上のネタバレはなし。 はじめに 「プログラマの読む本」の統計を取ると「SF」は間違いなく上位にくる。 議論するまでもなく、「未知の技術」または「最先端の技術」、それに「謎解き」といったキーワードは、多くのプログラ…

2010年を振り返るために。田原総一朗「Twitterの神々」

はてな年間100冊読書クラブ、3冊目。 知っての通り、田原総一朗の司会やインタビューは切れ味鋭い。 本書は田原総一朗のインタビューが軸になっている。まずは目次を見て欲しい。 目次 第1章 ツイッター概論 第2章 田原総一朗×「新時代のカリスマ」たち 1.…

ブックスタンドを使って技術書の写経を楽にする

サンプルコードや文章を写すときに、便利になるかなと思いこれを買いました。 使用感 さっそく大きめの本に対して使えるのか確認してみる。サンプルはこの3冊。 ・楽しいRuby第2版 商品の寸法: 21 x 14.6 x 3 cm 489ページ ・JavaScript第5版 商品の寸法:…

坊や哲より。「うらおもて人生録」

はてな年間100冊読書クラブ2冊目「うらおもて人生録」 はじめに 読んだ動機はid:finalventのこちらから。 ちょっとまいったなこれ - finalventの日記 スゴ本のDainさんもそうらしく、これを見て買った人は多いんじゃないかなと。 ハタチのわたしに読ませたい…

「メタプログラミングRuby」は「自称初心者」こそ読むべき

どこかで、本書は「Rubyの中級者向け」であると聞いたことがある。 私にはまだ早いかな、と思いながらも読み始めたら、P33に「想定読者」が書いてあった。 そこに自己診断がある。 自分の能力に自信がない場合は、以下のような簡単な自己診断をしてみるとよ…

はてな年間100冊読書クラブ 1冊目「読書力」

今日から始める100冊。 1冊目は読書の本がふさわしいかな、と思ったのでこちらを。 はじめに この本との出会いについて。 404 Not Found - ゆーすけべー日記で、「あまり斎藤孝氏の本を最初に紹介はしたくないのが正直なところである」とあり、良い本なんだ…

はてな年間100冊読書クラブ

「はてな年間100冊読書クラブ」の存在を知りまして、早速入会のためのエントリーを書きます。 100冊読書 目標:100冊/年 期間:2011/2/15〜2012/2/14 週に2冊程度読んでいるので、ちょうど100冊くらいになるかなと思っています。 とても面白かったものは感…

「疑似同期」という概念。「ニコニコ動画が未来を作る ドワンゴ物語」を読んで

友人がニコニコ動画にハマっているので、話の種にでもなるかな、と軽い気持ちで買ってみた。 ところが読んでみたら想像した内容とは全く違い、しかしこれが面白い面白い。 ニコニコ動画以前 本書の内容は、ドワンゴ会長である川上さんとその身近にいるギーク…

本棚が届きました。

IKEAから、BILLYという本棚が届きました。こちらのブラックブラウン。幅80高さ202ということです。 http://www.ikea.com/jp/ja/catalog/products/20169837 組み立てにはあらかじめハンマーとドライバーが必要で、一人で行ったところ60分ほどかかりました。…

毎日一つチャートを作る

青い方のP154より 「今日学んだ最も重要な三つのことは何だろう」と自問する。退社前の30分ほどかけて、それを紙に書き留める。凝った物である必要は無く、手早く描いたチャートでも、ポイントの箇条書きでもいい。 毎日「書く」ことは続けた方がいいと改…

わけのわからない仕事を大量にふられたときの対処法。「マッキンゼー式」を再読する。

状況 最近は私の上司がとんでもなく忙しいため、かなり大雑把に仕事を与えられます。(しかも多い気がする。) 例えば 「顧客から金額が合わないって苦情がきてるからとりあえず解決しといて。他にもいくつかあって、メールはしたから。」 とか。 「金額」と…

これからの「正義」の話をしよう——いまを生き延びるための哲学/マイケル・サンデル

各方面で取り上げられているが、今回はこちらから。サンデル氏の発言は、何に裏付けられているのか。それを考えながら読むのが良いと思います。 ほぼこちらからの引用です。 http://bizmakoto.jp/bizid/articles/1009/16/news038.html 〜〜〜 ハーバード大で…

妹の誕生日に贈った本。

ああでもない、とか http://d.hatena.ne.jp/holypp/20100725 こうでもない。。いや、ありかな。とか http://d.hatena.ne.jp/holypp/20100714 試行錯誤をして、結局「もしドラ」と「マネジメントエッセンシャル版」を贈った。 惜しくも候補から漏れたのが「7…