南極の図書館

ペンギンが寝ていた…。

ドミニオン、初心者を抜けるために意識すること。前編

ドミニオンは人気のあるゲームで、情報サイト(ブログ含め)が大量にある。(記事の一番下にまとめた。)
それを参考にプレイを重ねることで、独学と比べ、かなりの速さで上達することができる。

ただ、入る知識が多すぎるのか、それとも情報の受け取り方がまずいのか、はたまた根本的な意識にズレがあるのか、なかなか初心者を抜けだせない人も多い。
私もしばらくは全然勝てず、自分が何をやっているかわからなっていた。
私は、その解決法として膨大なプレイ数をこなした。とにかく毎日やる。それで今はなんとか初心者を抜けたかなと思っている。

本記事の対象は、そんな「知識はあるしそれなりにプレイしてるんだけど、どうも中級者になれず、もやもやしてる人」を想定している。
私自身が「最初からこれを意識しておけば良かったな」と後から気付いたことを中心に、つらつらと書いていく。

〜〜〜

はじめに

対象:初心者以上中級者未満の方。
目的:基本を知り、ドミニオンを頭を使って楽しめるようになること。
前提:ベースの25種類から「完全ランダム」でアクションを選び、3〜4人でプレイすることを想定している。

用語:
・「コスト」カードを買うときの値段
・「コイン」金、銀、銅それぞれのカード
・「仮想コイン」アクションカードで追加できるコイン

目次

ドミニオンの勝利条件を分解する。
・アクションカードを買うペースを知る。
・アクションカードの強さに上下は無いことを知る。
・アクションの関連を意識する。

ドミニオンの勝利条件を分解する。

まずは勝利条件の分解から。
ゲームに勝利するためには得点が必要になる、そのため「属州」または「庭園」を意識して集めることになる。
※庭園を集める場については、他サイトで多く言及されているため、今回は割愛する。
属州を集めるために、コインか仮想コインが必要となるが、金があると格段に属州が買いやすくなるので、

「ゲーム開始時の目的は金カードを3枚程度集めること」


とするとわかりやすくなる。
そうすることにより、問題が「8コストをどう集めようか」というものから「6コストをどう集めようか」へ変わり、難易度が一段階下がる。
ドミニオンの8コストの集め方は、場数を踏まないと想像しづらいレベルなのだが、6コストならば想像しやすい。
そして「金を3枚程度集める」というのは、どんな戦術でも基本となる(アクション偏重デッキにする場合でも金は強い)。

アクションカードを買うペースを知る。

次に、アクションと得点、これを「いつ」「何枚」買うかを知る。バランス感覚が重要だ。
難しいようで、実はアクションカードを買うペースというのはあまり戦術に左右されない。

「最初の2ターンで1枚買い、2枚目は3〜6ターン目に買う」


そして、属州が合計2〜3枚減った頃に3枚目のアクションカードを買うくらいがバランスが良い。
あくまでバランスの良い枚数なので、慣れたら増減させて良い。
関連して、属州は9ターン目までは買わない。10ターン目(または金3枚所持)から、8コスト以上だったら基本的に買う。

私が薦めるアクションカードは【魔女>図書館>鍛冶屋>金貸し、議事堂、鉱山、改築】の順番。金貸し、鉱山、改築は1枚でいい。
例として、最近私がプレイした中から6ターン目までのログを紹介する。大体こんな感じで買っていく。

ゲーム1: 金貸し、銀、金、魔女、金、金
ゲーム2: 礼拝堂、銀、銀、図書館、銀、金
ゲーム3: 銀、銀、金、銀、金、鍛冶屋
ゲーム4: 鍛冶屋、銀、銀、金、銀、金
ゲーム5: 民兵、銀、銀、議事堂、金、市場

アクションカードの強さに上下は無いことを知る。

初心者の陥りやすい失敗に「強いカードを集める」という行動がある。
しかし、ドミニオンでは強いカードというものは無い。
この「強いカードが無い」ということは早期に認識しなければならない。


例えば、
「5コストあるから、とりあえずデッキで損しない研究所を買おう。銀貨だと2コストもったいない」
「4コストあるから、人気カードである鍛冶屋を買おう」
こういうことを考えてるうちは「頭を使って楽しむ」ということが出来ていないと私は思う。
強いカードというものは無い。

「アクションカードに上下はない。状況への関連の有無しかない」


これは常に意識する。(ドラッカーのように)

アクションの関連を意識する。

ではアクションカードはどう選ぶのか、「状況への関連」とは何か。
例えば「アクションカードを買うペース」で私はこう書いている。

私が薦めるアクションカードは【魔女>図書館>鍛冶屋>金貸し、議事堂、鉱山、改築】の順番。金貸し、鉱山、改築は1枚でいい。

これが意味するのは
「魔女と図書館と鍛冶屋は強いカードで、その中でも魔女が一番強い。魔女や図書館は1枚でいいとは書いてないから何枚でも買うべき」
 と い う こ と で は な く 、
「最初の6ターンでアクションカードを2枚買うとしたら」という状況に限定したときの、私の中のランク付けである。
例えば「3枚目のアクションカードに魔女を薦めるか」と聞かれたら、大抵の場合は「No」と答える。
大事なことなので繰り返すと、

「アクションカードに上下はない。状況への関連の有無しかない」


「アクションの関連を意識する」ということで、まずはこれくらいで良いと思う。
「アクションの関連を考察する」となると中級以上の課題になるので、今は「状況が重要だ」ということを意識する。

終わりに

後編では、
・「アクションの関連」について、いくつかの例から考える。
・有名な戦術を分解する。(礼拝堂、庭園)
の二つと、他に思いついたことを書く予定。

アクションの話をすると、最近の私のプレイでアクション多めのものを見直してみると、10ターン目まででこんな感じで買っている。

ゲーム1: 金貸し、銀、金、探偵、金、魔女、属州、金、金、冒険家
ゲーム2: 銀、民兵、研究所、研究所、研究所、玉座の間、金、玉座の間、金、金
ゲーム3: 銀、鍛冶屋、祝祭、銀、祝祭、祝祭、研究所、鍛冶屋、祝祭、研究所+金
ゲーム4: 礼拝堂、民兵、無し、銀、村、無し、議事堂、金、金、金
ゲーム5: 銀、金、銀、市場、市場、金+貯蔵庫、金、市場、属州

プレイ中はどれも意図があるのだが、これだけ見ると分かりづらいものもある。
魔女や民兵を受けているか、庭園が存在しているか、などの情報が無いため分かりづらいのも当たり前なのだが、いくつかは「なるほど」と思ってもらえるのではないか。


と、ここで前編は終わりとする。