南極の図書館

ペンギンが寝ていた…。

BABYMETALライブレポ「2014/7/21 APOCRYPHA - Y&M」

f:id:holypp:20140722234529p:plain

 

参戦してきたので、忘れないように自分用メモというか簡易レポを。

当日はAPOCRYPHA-YとAPOCRYPHA-Mの変則2公演。私はMに参戦。

 

タイムスケジュール

13:00〜14:30 物販1回目

15:00 APOCRYPHA - Y OPEN

16:00 APOCRYPHA - Y START

16:00〜16:40 物販2回目

17:30 APOCRYPHA - M OPEN

18:30 APOCRYPHA - M START

 

セットリスト

APOCRYPHA - Y

01:BABYMETAL DEATH

02:ド・キ・ド・キ☆モーニング

03:悪夢の輪舞曲

04:4の歌

05:メギツネ

06:イジメ、ダメ、ゼッタイ

EN1:ヘドバンギャー!!(Vo. YUIMETAL)

EN2:ギミチョコ

APOCRYPHA - M

01:BABYMETAL DEATH

02:ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト

03:紅月-アカツキ-

04:おねだり大作戦

05:Catch me if you can

06:イジメ、ダメ、ゼッタイ

EN1:ヘドバンギャー!!(Vo. MOAMETAL)

EN2:ギミチョコ

セットリスト比較

01はお決まり、本編ラストのイジメとENは変えるものでもないということで一緒。

それ以外が全て違う。(といっても4曲だが。)

 

比較すると、

・私は紅月が聴ければ他は気にしないのでMで良かった。

・YUIMETALを見に行った人ならユイバンギャーが見れれば満足だろうから、Yが取れていれば問題なし。

・MOAMETALを見に行った人ならモアバンギャーが見れれば(略)。

というのもあり、特に当たり外れというレベルではないという印象。

曲数に関しても、参加している人なら8曲もあれば良いというのが正直なところでは。

これ以上やられたら倒れる。

 

物販から開場まで

物販は13時開始予定だったが、並びすぎのため12:15頃に前倒しで開始された。

そして13時過ぎにはタオルが売り切れ。相変わらず勢いがすごい。物販の段階でこれだけカオスなのも珍しい。

というかタオルもっと用意してください。

 

私は終わり際にスカスカのところを突こうと思っていたので14時過ぎに到着。

しかし、その時点でも外まで列があり、15分くらい並んでようやくTシャツを確保。

デザインが好みだったので買えて良かった。

ちなみに、ライブ後の物販でもTシャツは残っていた。(サイズ切れは不明)

 

物販後は開場まで知り合いのモッシュッシュメイトとメタル談義。

あっという間に3時間が経ち17:30に。

Yの退場からMの入場までほとんど時間がないので整理が大変かと思ったが、特に混乱も遅延もなくMの入場が開始される。

 

先月同様、入場時に転売防止の対策が取られる。

簡単に言うと、FCサイトにログインして決められたページを表示し、

サイトのログイン名とチケットにある名前が一緒でなければ入場は不可。

かなり厳しくチェックされる。

以下、メールにある注意書き。

【召喚状のご案内】

今回の「BABYMETAL APOCALYPSE」メンバー限定イベントでは、入場の際に通常のチケットの他にデジタル召喚状の提示が必須となります。

当日、入場時に「デジタル召喚状」と「チケット」の2つを必ずご用意いただきますようお願いいたします。

【どちらか1つでの入場はできません。ご注意ください!!】

画面の印刷やキャプチャした物は無効となります。

 

開場から開演まで

整理番号が良かったので最前付近へ。

流れている曲はMetallica、PANTERA、Dragonforceなど。先月はIssuesだった。

 

普段は客電が落ちて圧縮だが、今日は人が多かったのか開始10分ほど前に詰めさせられた。

おそらく係員の指示だと思うが、よくわからないうちにグイグイ圧縮され、結果、中央付近2列目に位置取りが決定。

まだ開演前で電気も落ちてないのに左右から肘をグイグイ入れられたり。

まぁ、戦場なんでね。場所は譲らん。

 

開演、ヨーロッパ映像

18:30頃、前回同様モニタの映像から始まった。

内容はヨーロッパ遠征の振り返り。

これがなかなか良い映像だった。

 

ライブ映像というよりは裏方がメインで編集されており、3人のリハーサル映像、YUIMOAそれぞれにバースデーケーキをプレゼントするシーン。

現地のお客さんからの日本語のメッセージ。

各地のライブの開場前か終演後だと思うんだけど、「ヨウコソベビーメタル」とか「モアチャンオメデトー」とか。

ベタなんだけど開場はすごい湧いてたし、私も嬉しくなった。

 

ライブ本編

01:BABYMETAL DEATH

いつもどおりDEATHから。

しかしいつもと違い、2列目なので全員の表情が見える見える。

DEATHは途中の走りまわるところが好きなんだけど、3人ともさすがの迫力。表情が良い。

 

ステージを見渡すと、ギターが大村さんとLedaさん、ベースBOHさん。

顔が見えなかったけど、ドラムは前田さんだったらしい。

あと下手奥にMacbookが2台。ここに宇佐美さん?

本日二本目というのもあり、演奏陣は開始からノリノリである

 

02:ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト

メイトの盛り上がりがハンパない。初期の曲が好きな人はやっぱり多いんだろうなぁ。

キンキラリーン☆

 

03:紅月-アカツキ-

これが目当てだったので、セトリにあって本当によかった。

 

一度3人が下手から下がって、聴いたことのない静かなアレンジの紅月が始まる。

それが1分くらい流れて、Unfinished Ver.の開始に繋がる。

アレンジ変えてくるのか?と思ったが、以降は特に変更なし。

アカツキだー!」もいつものタイミング。

ここ、一度音止めて叫んだらかっこいいのに。

 

紅月の歌い出しを聴くと、あれ?SU-METALの歌が先月と明らかに違う。

調子も絶好調のようだが、それだけではない。

これまでSU-METALは良くも悪くも特徴の薄い歌い方だったのだが、今日はしっかりと感情が入っている。

振付も、以前は勢いが前面に出ていたが、今日の紅月はせつなさを感じさせる驚きの出来栄え。

「赤い糸」のところで小指を立てるSU-METALには寒気すら感じた。

見蕩れた後に、一瞬遅れて小指を立てた手を大きく上げる。

これがヨーロッパツアーでの成長か。

 

もうひとつの見所、ツインギターのソロは真ん中のお立ち台で大村&Ledaの背中合わせ。

2〜3mの距離で見上げて、興奮しすぎて死ぬところだった。

二人ともめっちゃ吼えてて良かった。

 

04:おねだり大作戦

「結婚するならやっぱりパパ〜」

いつもどおりの破壊力。個人的には4より好きなのでセトリには満足。

 

Twitterでも書いたけど、今回のライブはSU-METALを見るために行ったのに、気づいたらYUIMETAL,MOAMETALを見ていることが多々あった。

ありのまま起こったことを話すと、

 

「俺はSU-METALを見ていたと思ったら、いつのまにかYUIMETAL(MOAMETAL)を見ていた」

 

DIOに対峙したときのポルナレフも驚きである。

基本下がっているSU-METALと、前に来てスクリーム&ダンスをしているYUIMETAL,MOAMETAL。

SU-METALのカリスマも大概だけど、やはりYUIMETAL,MOAMETALも超がつく一流。

こんなに可愛いアイドルが目の前でひらひら舞っていて、見るなという方が無理。

 

「天使の顔した悪魔のささやき……」

これはもう比喩でもなんでもない。

 

「「わたし、パパのお嫁さんになるんだ」」

 

ぎゃーーー!!

 

これがメタルレジスタンスか……。

 

05:Catch me if you can

神バンドのインスト、からの、いつものCatch meの前奏へ。

(インストここじゃなかったかも。うろ覚え。)

目の前で「とっておきの場所を発見」が見れて感動。笑。

このあたりからサーフが増えてきて、頭の上を何人も通過。

 

06:イジメ、ダメ、ゼッタイ

最初の語りが英語Verになっていた。今後はこれでいくのかな?

本編ラストなのは誰もがわかっていて、ここぞとばかりに頭の上を何人も転がっていく。

 

そして、終わってからの「We are!!」「BABYMETAL!!」

SU-METALがお立ち台に上がるときに左のイヤモニを外していた。客の生の声を聴くためだ。

いつもこの掛け合いのときだけSU-METALは素の表情を見せる。

彼女は客の声を聴くのが好きなんだろう。

ライブを無邪気に楽しんでいる姿を見て、こっちも幸せになる。

 

EN1:ヘドバンギャー!!(Vo. MOAMETAL)

アンコールの掛け声はみんなちゃんとわかってて、

「We want more!!」「We want MOA!!」

 

MOAMETALは後ろでニヤニヤしていたのでは。

15の誕生日おめでとう。

 

曲の方は、最初からMOAMETALが歌うのかと思っていたけど海外と同じ形だった。

「マイクの受け渡し」のシーンも見たかったので、これはこれで。

 

MOAMETALの歌はそつない感じで、ただ、「ギャー」は大変そうだった。

 

そして横には存在しないツインテールを持ち上げているSU-METAL。心のツインテール。念じればそこにツインテールは存在する。

 

最後の見所、「ヘドバンギャー!」でYUIMETAL,SU-METALが吹っ飛ぶところは2人とも表情作りがうまい。さすがの吹っ飛びでした。

 

EN2:ギミチョコ

先月から、ラストはギミチョコが定位置に。

個人的にはイジメで締めて欲しいのだが、知名度や掛け合いも含めてギミチョコというのは妥当ではある。

 

曲もさることながら、振り付けのセンスもすばらしい。ずきゅんどきゅん。

ずきゅんどきゅんされるSU-METALの表情、初期はツンと澄ましてたけど最近は笑いをこらえる風になったのかな?それとも素?

曲の後半、ギミチョコを客に歌わせるところで「We are!!」のときと同様にイヤモニを外すSU-METAL。

ああ、今なら聞こえるだろうと思って「すーちゃーん!!」と叫んだのはここだけの話。嗚呼、ドルオタ乙。

 

ライブ終了後

全身ぐっちゃり濡れていたので着替え、モッシュッシュメイト達と軽く飲みへ。

見渡すと、BABYMETALのファンは本当に多種多様。

アイドル好きもいればメタル好きもいる。高校生もいれば年配の方もいる。子連れもいる。

 

ライブはライブで楽しんだんだけど、ちょっと驚いたのが当日いろいろな方との出会いがあったこと。

ちょっと驚くようなすごい方とも話ができて、恐縮しきりだったり。

BABYMETALという共通の話題があったからこそ、そういった新しい出会いがあったわけで、そういう面でもBABYMETALには感謝しています。

 

幸せをありがとう。良いライブでした。

 

BABYMETALはなぜSonisphereで通用したのか

 いろいろと言われているがとても単純な話で、『サポートバンドの音が良いから』それが理由の8割以上だろう。


フロントの3人(というか、それがBABYMETALなのだが。)だけでは海外のワンマンライブは成功しても、Sonisphereには出るのもおこがましい。

 

BABYMETALとの出会い

なぜこんな事を言うのかというと、実際にサポートバンドがいないBABYMETALを私は見ているからだ。

いつのことだったか検索すると、このときだ。

 

当日まで私はBABYMETALの存在は知らず、SiMに間に合えばいいから遅めに行こうと思ってたのだが、友人から「BABYMETAL見ようぜ!」と言われたので、開始から参戦することにした。

 

そこで見たBABYMETALは、正直なところ、ひどかった。

今となってはBABYMETALのファンクラブにも入っている私だが、どう贔屓目にみても、ひどかったとしか言えない。

もう一回見たいかと言われても、見ない。

 

とにかく音が薄いというか、悪いというか、小さいというか。まぁ演奏してないから当たり前なのだが。

率直な感想は、「こんな音で誰が見るんだよ。」だった。

しかし、客はすげー盛り上がってた。おいw。

 

結局私はほとんど見ずにビールを飲んでいた。

BABYMETALが終わるとTHE冠が出てきて、BABYMETALの客が帰っていった。驚くほど減って、およそ半数くらいになった。「BABYMETALだけ観る」という客がこんなにいるものかと驚いた。

 

ただ、個人的にはTHE冠の方がずっと良かった。やっぱり出音が違う。ライブに来たんだなぁと、ようやくそのときに感じた。

ちなみに、SiMは期待以上だった。行って良かった。

(当時のライブレポートを見ると「BABYMETAL最高だった」というものも結構あるので、あれはあれで良いという人も一定数いるのだろう。)

 

メタルフェスでのBABYMETAL

その後しばらくたって、「BABYMETALってLOUD PARKも出てたらしいよ」と聞いた。

いやいや、冗談だろ?

アイドル枠にしても冗談だろ?

とりあえず、どれだけ悲惨だったのか気になったので、動画を探したらYouTubeにあった。

 


BABYMETAL Live at LOUD PARK 2013 Ijime, Dame ...

 

おいw

 

なんだこの音は。なんだこの白塗りのサポートメンバーは。

この前見たBABYMETALとは、全く別のバンドじゃないか。

曲もダサい(褒め言葉メロスピど真ん中で聴きやすい。

それにしてもサポートメンバーのクオリティが高すぎる。メンバーを調べてまた驚いた。

現在のサポートメンバー
大村孝佳(C4) - ギター
Leda(元DELUHI) - ギター
藤岡幹大 - ギター
BOH(元BINECKS) - ベース
青山英樹(EVER+LAST) - ドラムス
前田遊野(元Blue Man Group) - ドラムス
宇佐美秀文 - マニピュレーター

Wikipediaより。

よく集めたと驚くレベル。

ここで大事なのは上手いか下手かよりも音の方向性。(だって、せっかく選んでるわけだから、上手いかと言われたらとても上手いに決まっている。)

メンバーを見るとそのあたりも問題なく、むしろメタル向きの構成と言って良い。

実際、HR/HM好きにも納得の音が出ている。プロデューサーはホントに良くわかっている。


まとめ

このエントリでは「フェスやイベントで足を止めさせるためには、一流のバンドの音が必須だ」と言いたいだけで、それ以上でもそれ以下でもない。

フェスやイベントで知らないバンドを見たときは最初の音で聴くか聴かないかを決めることが多いからだ。

Sonisphereで成功したのは、最初の音出しの時点で、また演奏中に、そのクオリティが高いことを認めさせたからだろう。そうでなければ客はすぐに去っていったはずだ。

 

そう。私が最初にBABYMETALを見たときのように「評価に値しない」という評価だけを残して。

 

SU-METALはメタル

最後に少しBABYMETAL本体の話をしよう。

ファンになってしまえばすぐに気づくのだが、BABYMETAL3人の能力はとても高い。

良く言われるのは、左右のYUIMETAL、MOAMETALについて。

「最初に見たときはマイナス要素だと思ったが、見てるうちに完全に逆転した。」という人が多い。

ええ、二人とも立派ですよ。本当に。

 

そして、私が一押しなのはメインボーカルのSU-METAL。

歌もそれなりに上手いのだが、そういうレベルの話ではない。雰囲気がすごいのだ。


BABYMETALは、ライブ中はキツネ様(キツネの神様)が降臨しているという設定なのだが、SU-METALに関してはホントにそうなのではないかと思わせるほど人が変わる。

上の動画の前奏を見て欲しい。

およそアイドルらしからぬ厳しい眼、表情、そしてカリスマ。

Sonisphereでは6万人を前にして固まるメンバーもいる中(MOAMETALが最初のポーズを取ったあとに、文字通りしばらく固まっていた)、SU-METALは客を見渡し不敵に笑い、ギミチョコでは何食わぬ顔でメタラーにチョコレートチョコレートと歌わせている。

これでまだ16歳である。

 

BABYMETALはメタルか?という論争がよくあるが、BABYMETALはメタルである。
これは、曲調がどうのという話ではない。ライブ中のSU-METALを見ると、メタルじゃないという方が難しいからだ。

 

 

さて、明日O-EASTにBABYMETALを見に行くので勢いで書いてみた。

Sonisphere後のBABYMETALがどうなっているか、楽しみだ。

 

(22:10追記)

特に序盤は偉そうなことを書いているが、結局、私の心情は英ガーディアン紙のコメントと全く同じである。(これは名文だと思う。)

「正直に言って、(BABYMETALの魅力に)私は屈した。次はあなたたちの番だ」

http://www.news-digest.co.uk/news/news/uk-news/11840-2014-03-13.html

低い枝の実を取る

※仕事の話。
4月から見てきて、スタートダッシュに成功した人もいれば、残念ながらあまり評価されていない人もいる。
その差は、意識しているかどうかに関わらず「低い枝の実を採る」、「シングルヒットを狙う」ということをやっているかどうかだと思う。

低い枝の実を採る

成果はすぐに提示すること。それが完璧でなくても。
例えば、全体としてまとまっていなくても、手応えのある取っ掛かりがあればそれを伝える。
または、細部を確認していないものでも、大枠ができていたらそれを伝える。
はじめから完璧なものを出そうとして一人でがんばる必要はない。
一人でがんばるということは連絡が薄くなるということでもあり、やはりいいことがない。


小さな成果でも見せることができれば「信頼」が得られる。
それが何より大切で、小さな信頼の積み重ねというのは何より強い武器になっていく。

シングルヒットを打つ

ホームランを狙って打率1割以下に落ち込むよりも、コンスタントに一塁に出ること。
なぜならチームはそれを求めているから。


思わず先頭打者ホームランを打ってしまった、というときは、しばらく控え目な態度で過ごした方が良い。
期待されたことが出来ないと評価はすぐに落ちる。
(期待してくれと頼んでも居ないのに、どんどん落ちる。)
機会があれば、大きな成功ではなく着実に成果を出していくつもりだと上司に伝える。(一般的に、上に行くほどリスクを嫌う人が増える。)
コンスタントに結果を出し、たまに盗塁を決めたり運良く二塁打が出るくらいで、十分評価は上がっていく。




〜〜
4月から何人か見ていて、どうもそのあたりが上手くないせいか評価が上がらないメンバーがいる。
大きな成功が欲しいんだろうな、と思うんだけど、まずは小さな成功、小さな信頼を狙って、少しずつ進めていって欲しい。
大きな成功で周りを驚かせたいという気持ちはわからなくもないけど、仕事の中での「驚き」は無いにこしたことはない。
それが嬉しい驚きでも「打率」が下がるのなら嬉しくないし、それを毎回期待されると、こんどは当事者がかわいそうなことになってしまう。




※元にしたのはこちら。定期的に読んでる。

今春プログラマまたはSEになる方へ

4月まであと一週間ということで。
昨年書いたのはどうだったかなと見直したら、言いたいことがほとんど書いてあった。
今春“プロ”グラマーになる人が、あと1週間で学ぶ3つのこと(+1) - holyppの日記


簡単に言うと、「経験する前から頭でっかちになるな」ということ。
あるべき設計、あるべきコード、というのはもちろんあるんだけど、それよりも組織の一員として評価を得ることが大事なので、そこにフォーカスすべき。


そのあたりについて、つい先日のこの記事がとても良かった。
入社1、2年は「良き社畜」として騙され続けよ。 で、最後に1回だけ裏切ればいい 人気ブロガー 藤沢数希 聞き手:ライフネット生命保険副社長 岩瀬大輔|対談:入社1年目の教科書|ダイヤモンド・オンライン


中でも、特に良かったのはここ。

藤沢 ロジカルシンキングだかなんだか分かりませんが、指示されたことに対して理詰めで、これは間違っているなんて言う部下はやっぱりダメなんです。上司がバカなことを言ってもね、バカを承知で終電まで残って作業して、ちゃんとやって見せてくれる人が可愛いんですよ。

岩瀬 似たような話で、僕、「死んでもやれ!」と言われたことがあるんです。かつての職場にいた人の言葉です。「俺たちからすると、賢いかどうかはどうでもいいんだよ。頼んだことを絶対やってくるヤツが可愛い」って言われたんで、同じですよね。


この二人の経歴でもそういうことを求められた、というのは知っておくべき。
ただ1点気をつけなければいけないのは「理詰めで、これは間違っているというのをわかっている」のが前提で、それでもバカになってやること。
賢いかどうかはどうでもいいと書いてるけど、ホントのバカはダメだよ。だから「ロジカル・シンキング」などで勉強しないといけない。


それに、プログラマって理詰めなイメージがあるかも知れないけど、実際は体育会系のノリが強い。
コンピュータの相手より人間の相手をしっかりやらないといけない。そのために「人を動かす」も読んでおきたい。


そんな感じで、あとは 昨年のエントリで。


知らない人に悪口を言われたら

若いうちからネットでハッスルしていると、叩かれる理由には事欠かない。
私も好きにやっていた15~19歳あたりが一番叩かれた時期だった。そういえば、当時は「炎上」という単語は無かったと思う。


最近は叩く技術も多様化、高度化しているので反撃も難しいと思うが、当時はなんとか反撃のやりようもあった。
最終的には人数と時間を費やせるほうが勝つことが多かった。

2000年頃から、2007年まで

そんな中、本記事のタイトルに対する私の解答は10年以上前に固まっていた。
これはネットだけでなく、職場などでも当てはまる。タイトルのとおりの状況ならどこでも適用できる。
その私なりの解答について、自分以外の人の言葉で「これだ」と思ったのは、今から5年ほど前。

「一生ディナーをともにすることのない人に何を言われても気にする必要はない」


森理世さんが2007年にミスユニバースになった後、週刊誌でいろいろ書かれて悩んでいたときに、彼女を育てたイネス・リグロンが言ったそうだ。
私が飲みの席などでよく言うのは 「自分のことを良く知らない人間が言った悪口のどこに根拠があるのか。」 で、それに続けて上記を引用する。


自分をさらけ出してもいない「相手」に言われた悪口など、ただの言いがかり以外の何でもない。
ただし、その「相手」についてどこでラインを引くかというのは私の中で明確には決めていなかった。
そのラインとして「一生ディナーをともにすることのない人」というのは納得感があったので、それ以来ずっと基準として使っている。

そして2012年、2月29日

それから5年たって、またひとつの警句を見つけた。
今回は、我が意を得たりというレベルではなく、これこそが自分が見つけているべきだったというものだった。正直、10年前に教えて欲しかった。
言った人間がパリス・ヒルトンということで、まぁ、といったところではあるが、さすが本物のセレブだ。
私は今日初めて見たので2012年2月29日なんて書いたけど、この発言そのものは随分前のものなんだと思う。

When people you don't even know hate you, that's when you know you're the best.
(知りもしない人から嫌われたら、それはあなたが素晴らしいことを示している。)


ああ、そうか。言いがかりをつけられるってのは、確かに素晴らしいってことだ。
これこそ、自己を持ち、それを表現している人間が感じるべきものだ。


知らない人に嫌われたら「気にする必要はない」ではなく「あなたが素晴らしいことを示している」と感じるべきなのだ。


考えればすぐわかるが、これは十分理にかなっている。
陰口を言われた場合、例えば「あいつは能力が無いのに要領がいいから」とか「調子にのっている」とか言われた場合。
今までは「気にするな」と思っていたが、本来は「自分は陰口を言われるほど成長している」と思うべきだったのだ。


ビジネス本や、ありきたりの警句などはそろそろ卒業だと思っていたが、久しぶりに座右に置きたい言葉をみつけた。
私の役目としては、後輩に、とくにとんがったタイプにしっかり伝えていきたいと思う。
「よくわからんやつにバカにされたら、お前はすげーってことなんだよ」って。

MacOSX LionでのRubyの扱い方、またはllvm-gccについて。

はじまりはgem install sqlite3-rubyが上手くいかなかったこと。
gemが悪いのかsqlite3が悪いのかと調べていったら、最終的な原因はLion(Xcode)のgccだった。
※以降、LionのXcodeを入れることでインストールされるgccをllvm-gccと記載する。

目次

  • 環境
  • 迷走の記録
  • Xcodeの更新
  • gccのインストール
  • 解決
  • 参考サイト

環境

今回の作業開始時の環境は以下の通り。

  • iMac Mid 2010(プリインストールはSnowLeopard)
  • Xcodeインストール済み
  • Ruby1.8.7
  • gem1.3.7
  • OSをSnowLeopardからLionに更新した

迷走の記録

備忘として、簡単なまとめ。

  1. gem install sqlite3-rubyでエラー。
  2. sqlite3をyumかMacportsでいれろと言われるが、port install sqlite3 +universalでエラー。
  3. portのためにXcodeを更新する。(数時間かかる)
  4. port install sqlite3 +universalは成功。
  5. それでもgem install sqlite3-rubyでエラー。
  6. 何が悪いのかわからず、実験としてrvmの1.9.2で試すとすんなり入る。これはこれで困る。
  7. rvmで1.8.7を入れたらsqlite3-rubyも入るんじゃないかと閃く。(systemのRubyはもう諦めよう。)
  8. rvm install 1.8.7は成功するが、gemコマンドで右のようなエラー。(略)/ruby/1.8/timeout.rb:60: [BUG] Segmentation fault
  9. 検索するとllvm-gccだと上記のエラーとなるらしいのでgccを入れる。
  10. rvm install 1.8.7をやり直し、sqlite3-rubyを入れると成功。
  11. もしや?と思いsystemのRuby(1.8.7)でsqlite3-rubyを入れると成功。


要するに、全部llvm-gccが悪い!
(逆に考えるとRuby1.8系が悪い(古い)、ということにもなるが。)


なお、rvmについてはこちら。
Rubyの複数バージョンを共存させるgem。rvmとpikについて - holyppの日記


sqlite3-rubyで何度も出たエラーはこちら。

iMac% sudo gem install sqlite3-ruby
Password:
Building native extensions.  This could take a while...
ERROR:  Error installing sqlite3-ruby:
	ERROR: Failed to build gem native extension.

/opt/local/bin/ruby extconf.rb
checking for sqlite3.h... no
sqlite3.h is missing. Try 'port install sqlite3 +universal'
or 'yum install sqlite-devel' and check your shared library search path (the
location where your sqlite3 shared library is located).
*** extconf.rb failed ***
Could not create Makefile due to some reason, probably lack of
necessary libraries and/or headers.  Check the mkmf.log file for more
details.  You may need configuration options.

Provided configuration options:
	--with-opt-dir
	--with-opt-include
	--without-opt-include=${opt-dir}/include
	--with-opt-lib
	--without-opt-lib=${opt-dir}/lib
	--with-make-prog
	--without-make-prog
	--srcdir=.
	--curdir
	--ruby=/opt/local/bin/ruby
	--with-sqlite3-dir
	--without-sqlite3-dir
	--with-sqlite3-include
	--without-sqlite3-include=${sqlite3-dir}/include
	--with-sqlite3-lib
	--without-sqlite3-lib=${sqlite3-dir}/lib
	--enable-local
	--disable-local


Gem files will remain installed in /opt/local/lib/ruby/gems/1.8/gems/sqlite3-1.3.5 for inspection.
Results logged to /opt/local/lib/ruby/gems/1.8/gems/sqlite3-1.3.5/ext/sqlite3/gem_make.out

Xcodeの更新

(2012/7/23追記)この項は行わず、次項の「gccのインストール」のみ行っても動作すると思います。急ぎでxcodeが不要の方は飛ばして下さい。


上記のとおり、gemだけじゃなくMacportsもエラーを出すし、どうしようか困っていた。
調べていると「LionにしたらXcodeは入れなおせ」と各所に書いているので入れ直す。
AppStoreから無料でインストールできるが時間がかかる。3Gほどあり、1時間どころじゃないのでしばらく放置した。
Mac App Store - Xcode
※↑リンクがうまくいかなければ「xcode app store」などで検索して下さい。


Xcodeを入れ直す理由は、Lionにするとgccやmakeが消えるからということ。これはひどい。
Macportsがエラーを出してたのもXcodeを入れ直すことで解消され、sqlite3がインストールできた。
(sudo port clean libeditしろとは言われたけど。)


そして、Ruby1.8系などを除けばこれで十分動くんだろうけど、実はここで入ったllvm-gccが諸悪の根源だった。

iMac% gcc --version
i686-apple-darwin11-llvm-gcc-4.2 (GCC) 4.2.1 (Based on Apple Inc. build 5658) (LLVM build 2335.15.00)
Copyright (C) 2007 Free Software Foundation, Inc.
This is free software; see the source for copying conditions.  There is NO
warranty; not even for MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.

gccのインストール

port install sqlite3 +universal が成功するも gem install sqlite3-ruby のエラーメッセージは変わらず。
systemのRubyを消すのもはばかられるし、rvmで1.8.7を入れてメインにしようと考える。
結局それはllvm-gccのせいで失敗するのだが。
ログを取ってなかったのでllvm-gccを使って再現しようとしたら、今ではしっかり教えてくれて再現すらできなかった。

iMac% rvm install 1.8.7-head
The provided CC(/usr/bin/gcc) is LLVM based, it is not yet fully supported by ruby and gems, please read `rvm requirements`.


当初は rvm install 1.8.7-head は成功したように見え gem install sqlite3-ruby で [BUG] Segmentation fault というエラーが出ていた。
そこから検索するとllvm-gccが悪いという情報が出てくるので、gccをこちらからインストール。
kennethreitz/osx-gcc-installer · GitHub
readmeの OS X 10.7 Lion: GCC-10.7.pkg からダウンロードして実行するだけ。

そして環境変数CCを.bash_profileに書き、ターミナルを再起動する。

iMac% echo "export CC=/usr/bin/gcc-4.2" >> ~/.bash_profile

その場限りなら export CC=/usr/bin/gcc-4.2 とコマンドを打つだけで良い。

解決

sqlite3を入れるのにここまで苦労するとは思わなかった。
いろいろとやってきたが、結局、問題はllvm-gccだけだったのだ。

iMac% echo $CC
/usr/bin/gcc-4.2

iMac% ruby -v
ruby 1.8.7 (2011-02-18 patchlevel 334) [i686-darwin10]

iMac% gem -v
1.3.7
iMac% gem list

*** LOCAL GEMS ***

actionmailer (2.3.5)
actionpack (2.3.5)
activerecord (2.3.5)
activeresource (2.3.5)
activesupport (2.3.5)
i18n (0.4.2)
mime-types (1.16)
mysql (2.8.1)
rack (1.1.0, 1.0.1)
rails (2.3.5)
rake (0.9.0)
rest-client (1.6.1)
rubygems-update (1.3.7)


iMac% sudo gem install sqlite3-ruby
Building native extensions.  This could take a while...

#######################################################

Hello! The sqlite3-ruby gem has changed it's name to just sqlite3.  Rather than
installing `sqlite3-ruby`, you should install `sqlite3`.  Please update your
dependencies accordingly.

Thanks from the Ruby sqlite3 team!

<3 <3 <3 <3

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お疲れ様。

「スティーブ・ジョブズ2」読了

ジョブズ熱もいくらか冷めた頃ということで、書くには良い時期かな。
スティーブ・ジョブズの自伝『2』について。
『1』ではジョブズの幼少時代からネクストまで、主に人間性について書かれていた。
『2』ではアップルの復帰から、ジョブズの成し遂げた多くのことについて書かれている。

目次

・あるべき姿のキーボード
・アップルストア
選択と集中

あるべき姿のキーボード

『1』を読むとジョブズは変人を超えて、一般的にいう「どうしようもないヤツ」だと感じる。
ただ、一生を通して正しいものを作るという芯はブレず、情熱も最後まで失わなかった。

この学生に、マッキントッシュのキーボードにサインしてほしいと頼まれたジョブズは、自分が会社を追い出されたあと、マックに追加されたキーを外していいならと承諾。車の鍵を取り出すと、まず、かつて自分が拒否したカーソルキー、4つを取り除く。続いて、最上段に並ぶファンクションキー(F1,F2,F3……)も外してゆく。
「僕は、あるべき姿のキーボードを世の中に広め、世界を変えていきたいとおもっているんだ」
とまじめな顔で宣言すると、ジョブズは、見るも無残になったキーボードにサインした。(P23-24)

アップルに復帰する前のエピソードだが、これこそジョブズという人をよく表している。同時に、アップルが如何に迷走していたかも。
ジョブズには製品に対するビジョンがあり、ジョブズ抜きのアップルにはそんなものは無かった。
ただし、それではジョブズの方が正しいのかというと、一企業としてはそういうわけでもない。
事実『1』ではジョブズのビジネス上の失敗がいくつも書かれており、決して順風満帆ではないことがわかる。


ちなみに、ジョブズが関与しているはずの今のMacのキーボードにはカーソルキーもファンクションキーもある。
時の流れ、時の試練によって、今ではどちらも必要であると判断したのだろう。
今のMacの機能を考えると、それらがないと明らかにキーが足りなくなるし。
(Macではファンクションキーをコンビで押すことによって音量や画面の明るさの調節、音楽プレイヤーの操作などができる。)
私が知ってる中で、今買えてどちらもないのはHHKBProくらい。HHKBLiteにはカーソルキーがあって、私は重宝している。
参考 Happy Hacking Keyboard Lite2を買ったらWindows+Lが押せなくて - holyppの日記

アップルストア

本書でもう一つ取り上げたいのはアップルストアについて。
なぜなら、アップルのやっていることで、私が唯一納得できなかったものだからだ。
具体的には、銀座と渋谷にあるアップルストアの存在意義がわからなかった。


『誰が、わざわざ銀座や渋谷にまでいって、Macを買うんだよ』と思っていたのだ。


もしかして、儲かってるから道楽でやってるのではないかと思っていたくらいだ。
もちろんそれは間違いであり、アップルストアの存在意義と、その成り立ちについては『2』にしっかりと書かれている。
目的はやはり「わざわざ出向いてMacを買ってもらう」ためにあるわけではなかった。
私は郊外の地代の安いところに大きい店舗を構えたほうがいいと思っていたが、それに対する答えがそのまま書いてあった。

「ウチの製品を見に10マイルも運転させるのは難しくても、10フィート歩いてもらうことならできるはずだ」
「十分に入りやすい雰囲気を作れれば、通りかかったとき、興味を引かれて立ち寄るはずだ。製品を紹介するチャンスさえ得られればこっちのものさ」(P134)

これを見ると、これこそが「アップルらしい戦略」だと思えてしまうから不思議だ。
銀座や渋谷を歩く人が、ふらっと入ってくれればいい。『製品を紹介するチャンスさえ得られればこっちのものさ』ということだ。


そのアップルストア1号店は2001年5月19日、ヴァージニア州タイソンズコーナーにオープンした。
ジョブズはそのために店舗のプロトタイプを6ヶ月も作りこみ、そして壊し、また作り直した。
最初のプロトタイプは、パワーマック、iMaciBook、パワーブックと製品ラインごとの展示としていたが、そろそろ完成かという頃にロン・ジョンソンは「4種類のコンピュータを中心に製品を配置するのではなく、『人々がしたいであろうこと』を中心に配置するべきではないか」と訴える。
ジョブズは一度「6ヶ月も必死こいてやってきたのに、それを全部ぶん投げようというのか!」と声を荒げるが、後から「ロンが正しいのはあきらかだった」と言うようにオープンが遅れてもやり直すことを決める。

「我々は根本的な間違いを犯しているとロンは主張している。製品を中心にするのではなく、人々がしたいことを中心にレイアウトすべきというのが彼の考えだ。」(P139)

2000年の話だが、これは今でも通じるはずだ。
アップルストアは細部にもジョブズのこだわりが行き届いており、階段については特許を申請しているほど。
2010年にはジョブズが「この店は、単位面積あたりの売り上げで世界最高だ」と言うほどの店舗となった。


私が「道楽でやってんじゃないか」なんて思っていたのはとんでもない勘違いだったわけだ。
とはいえ、休日の銀座アップルストアは人が多すぎ、ごちゃごちゃしていてあまり行きたいものではないけれど。

選択と集中

最後にジョブズの選択と集中について。
ジョブズが復帰したときのアップルは製品の種類が多すぎた。
そこでジョブズは「友達にはどれを薦めるべきなんだい?」と尋ねる。すぐに答えが返ってこないことに対し、

「君たちは優秀だ。優秀な人間がこんなお粗末な製品に時間を無駄遣いしちゃいけない」(P87)

そしてホワイトボードに「田」と書き

「我々が必要とするのはこれだけだ」そう言いながら、升目の上には「消費者」「プロ」、左側には「デスクトップ」「ポータブル」と書きこむ。各分野ごとにひとつずつ、合計4種類のすごい製品を作れ、それが君たちの仕事だとジョブズは宣言した。(P88)

これがパワーマックG3、パワーブックG3、のちのiMac、のちのiBookとなるのだが、ここまでシンプルなメッセージを私は知らない。


他にも本書ではジョブズの最後の仕事まで、つまりiTunes、iPodそしてiPhone、iPadとクラウドについて、また闘病と家族についてもしっかりと書かれている。
大筋ではそうだろうなというところが多かったが、ここまで音楽が好きだということには驚く人もいるかもしれない。
ページ数も400を超え中身も濃いので、2011年の本としては一番だと思う。私は滅多にハードカバーの本は買わないのが、これは買って良かった。
『1』も読むべきだが、1冊だけというなら『2』の方が良いかも。


「スティーブ・ジョブズ1」読了 - holyppの日記