南極の図書館

ペンギンが寝ていた…。

低い枝の実を取る

※仕事の話。
4月から見てきて、スタートダッシュに成功した人もいれば、残念ながらあまり評価されていない人もいる。
その差は、意識しているかどうかに関わらず「低い枝の実を採る」、「シングルヒットを狙う」ということをやっているかどうかだと思う。

低い枝の実を採る

成果はすぐに提示すること。それが完璧でなくても。
例えば、全体としてまとまっていなくても、手応えのある取っ掛かりがあればそれを伝える。
または、細部を確認していないものでも、大枠ができていたらそれを伝える。
はじめから完璧なものを出そうとして一人でがんばる必要はない。
一人でがんばるということは連絡が薄くなるということでもあり、やはりいいことがない。


小さな成果でも見せることができれば「信頼」が得られる。
それが何より大切で、小さな信頼の積み重ねというのは何より強い武器になっていく。

シングルヒットを打つ

ホームランを狙って打率1割以下に落ち込むよりも、コンスタントに一塁に出ること。
なぜならチームはそれを求めているから。


思わず先頭打者ホームランを打ってしまった、というときは、しばらく控え目な態度で過ごした方が良い。
期待されたことが出来ないと評価はすぐに落ちる。
(期待してくれと頼んでも居ないのに、どんどん落ちる。)
機会があれば、大きな成功ではなく着実に成果を出していくつもりだと上司に伝える。(一般的に、上に行くほどリスクを嫌う人が増える。)
コンスタントに結果を出し、たまに盗塁を決めたり運良く二塁打が出るくらいで、十分評価は上がっていく。




〜〜
4月から何人か見ていて、どうもそのあたりが上手くないせいか評価が上がらないメンバーがいる。
大きな成功が欲しいんだろうな、と思うんだけど、まずは小さな成功、小さな信頼を狙って、少しずつ進めていって欲しい。
大きな成功で周りを驚かせたいという気持ちはわからなくもないけど、仕事の中での「驚き」は無いにこしたことはない。
それが嬉しい驚きでも「打率」が下がるのなら嬉しくないし、それを毎回期待されると、こんどは当事者がかわいそうなことになってしまう。




※元にしたのはこちら。定期的に読んでる。

資料作成で意識すべき3つの要素

仕事のお話。


私は6月に入ってから、何故かいろいろな資料を作っている。
その過程として、いろいろな材料を頭の中でぐるぐる回すことになるわけだが、帰宅してからもぐるぐるぐるぐる回している。
そんな感じで日記もろくにかけていなかったので、このタイミングで、えいやと一つ書いてみる。


資料作成とは、例えばWord文書、Excelワークシート、pptスライド。
こういうものを書くにあたり、何も武器を持っていなかった頃と比べると、今はいくつかの約束事を意識しているな、と思う。
今回はその中から2つの見出しで、要素としては3つについて書く。

MECE×粒度」を意識する

個人的には、全ての前提として意識していること。


資料に求められるものは、まずMECEであることで、それも正しい切り口でなければ、どんな情報も意味を成さない。
次に、それがどれくらいの詳細さ(資料の各項目の粒度)であるかで資料の価値が決まる。
大きくまとめて抽象的に書いて良いのか、それとも詳細を書くべきなのか、書くならばどこまで書くべきなのか。


詳細さについては、大きく2パターン、つまり粒度からか時間からか、実際は二択となる。
時間は最も重要な資源であり、この資源の量を増減できる立場なのか、そうでないのかでスタンスは自ずと決まる。


自分が案件(正確にはスケジュール)を握っていない場合は「時間主導」とせざるをえない。
つまり3時間と言われたら3時間なりの、10時間と言われたら10時間なりの詳細さで書く。
ここで 「10時間与えられても、抽象的に書いたほうが良い場面はないのか?」 という質問がある。
これは「無いわけではない」くらいの頻度で、具体的には10回に1回も無いので意識しなくて良い。
「使われる人間」に与えられる時間は少なく見積もられるので、与えられた時間でどれだけ詳細に書いても「荒い」場合が多い。
(その場合は、納期は納期なので荒いまま出していいと私は思う。「時間は無いが詳細な資料を出せ」は無理な相談だ。)


一方、自分がイニシアチブを取れるものであれば「あるべき粒度」を元に時間を書き換える。
「あるべき粒度」とは、その資料を見る人が最も喜ぶ粒度であり、これはこれでなかなか難しい。


さて、MECEと粒度のどちらを強く意識するのか、というとMECEとなる。
粒度は上記の通り、外的要因が関わるというのもあるが、そもそも資料に必要な項目が漏れていると話にならないからだ。
ただ、一口にMECEと言っても切る方向というのがあり、正しい切り口でなければ方向性の間違った資料となってしまう。

自分のスタイル

ここまで、資料作成中にぼんやり考えていたことを書いてみた。
上記が原則として考えていることだとすると、ここから書くことは無意識にしていることになる。


つまりスタイルの話。
人の作るものには、なんであれスタイルが出る。
考えてみると、私の資料は「思い切って荒く」するところに特徴があるような気がする。
私が大事だと思うのは「相手が知りたくないことは書かない」ということだ。
……と書いてみたら、少しニュアンスが違う。
正確には「書くべきではないことは、思い切って書かない」ただし「相手が求めそうなことは添付資料として用意する」かな。
(具体例を書こうと思ったけど、時間も時間なのでこのへんで割愛させていただきます。)
それで成功したことも、大失敗したことも、もちろんある。

まとめ

まとめると「MECE」「粒度」そして「自分のスタイル」を意識することで、資料作成能力は洗練されていくよ。ということ。

わけのわからない仕事を大量にふられたときの対処法。「マッキンゼー式」を再読する。

状況

最近は私の上司がとんでもなく忙しいため、かなり大雑把に仕事を与えられます。(しかも多い気がする。)
例えば
「顧客から金額が合わないって苦情がきてるからとりあえず解決しといて。他にもいくつかあって、メールはしたから。」
とか。


「金額」とか言われても何の金額なのか全くわからないし、とりあえずメールを見ると、
「どこそこの管理簿の以下の番号を解決しておいてください。No.125,223,224,225,367,392,663,665,666(「金額相違」で検索してね)」
(む・・・?詳細はどこ・・・?)
しかもそんなメールが3つ。

基本の対応

大量の仕事を与えられた場合の基本は、

  • 細かく砕いて
  • 優先度をつけて
  • 一つずつ黙々とこなす

と思っていますが、量的/質的な問題で、なんともいかない場合があります。


そこで、最近は残業も多くなっているので、どうにか状況を打破できないかなと、通勤時間等を利用してある本を読み直しました。
「本なんか読んでる場合か?残業して家でも仕事しないと終わらないだろ」という方も居るかもしれませんが、
「逆に、本を読まないから時間がないんだよ」と本田直之さんも言っておりますし、個人的にもそれは実感してるので。

マッキンゼー式

   


この二冊。タイトルはうさんくさいんですが、中身は保証します。
赤と青がありますが、最初に読むなら赤がオススメ。私は最初「赤はいいけど青は全然だめだな」と思ったので。


これらを前回読んだのは約1年前。これで通算4回目かな?なのに今回は全然印象が違う。
当時はさほど重要じゃないな、と思っていた「地味な」ものが、今回使えるものでした。
メジャーな「MECE」「80対20の法則」「キードライバーを探す」などというのはもちろん考えていますが、今回はそれだけでは全然追いつかず。
そんな中、目を引いたのは、

  • 「低い枝の実を採る」
  • 「シングルヒットを打つ」
  • 「海の水を全部わかすことは無い」
  • 「良が最良を相手に競争するようなことはやめる」
  • 「関係者全員に事前報告をする」


要するに 「質を落としてでも、綿密に成果を(事前)報告する」 こと。
これでなんとかこなしてます。